鳥害に起因する病気
一般的な人々の鳥類に抱く好意的な感情は害鳥に関連した健康被害に関する過小評価をもたらします。ネズミが屋根裏に住むことを絶対に許さない人でも屋根の垂木から入ってくる鳩は気にしません。しかしながら、病気や損害の観点から両者は似通った存在です。鳥達が(勿論ネズミも)いかに困った病原菌を撒き散らすかについて理解するために先ず病原菌と伝染の基礎知識を知る必要があるでしょう。 鳥に関係する病原体

バクテリア
パラチフス菌
ビブリオ菌
サルモネラ菌
リステリア菌
パスツレラ菌

カビ

ヒストプラズマ
カンジタ
分芽菌

ウィルス

脳炎
髄膜炎
ニューカッスル病
セントルイス脳炎

原生動物

トキソプラズマ症
トリコモナス症

リケッチア

くる病

その他

クリプトコッカス病


(鳥害に寄生する寄生虫によって撒き散らされる病原菌は除く
病気とは何か?
正常な身体機能が外部からの侵入や体内の不具合によって崩れる時、この崩れの現象を病気と呼びます。外部からの侵入が原因でおこる病気を感染症と呼びます。この感染症を起こさせる病原体は次の5種類に分類されます。
ウィルス、バクテリア、カビ類、原生動物、リケッチア。 門外漢の考えではありますが、病気の定義や分類より如何にしてこれらの病気が広まり、そしていかにこれらから自分自身を守るほうが重要です。病原菌が散らばる為には場所から場所へ移される必要があります。 鳥類は病原菌を撒き散らすのに完璧です。40種以上の寄生虫を持ち、60種以上の感染菌を保持しています。
幸運なことに多くの鳥と人類の接触は殆どなく、健康被害の恐れも殆ど有りません。しかしながら、鳩、ムクドリ、及び家スズメ等少数の種は都市環境に適応し、建造物に住み人間の食物を食べるようになりました。この適応により人間との接触が密になりました。これら3種のあらたに都市の鳥となったものが都市にとって厄介な存在となり深刻な健康リスクとなっています。
鳥害は如何にして病原体を保持したりばら撒くのか
上記の5種の病原体と鳥類とは次のように関係しています。、「鳥の体内に棲んでいて排泄時に移る」「鳥の周囲の環境に棲み、鳥のライフスタイルに従ってばら撒かれる」「鳥の体内に棲む寄生虫に棲んでいる」 鳥が如何にして病原体を保持しているかを理解する事により、鳥から人間に病原体が移される4通りの方法を示す事が可能となります。
糞便による食物及び水の汚染
もっとも分かりやすい例は病原菌を持った鳥が直接人間の食物や水源に排便することです。1993年の夏、ニューヨークは数百人が原因不明の症状に見舞われるという健康危機に直面しました。 原因は海カモメの古い貯水池への糞であることが判明しました。衛生監視員はただちに食品加工工場内部に鳥がいるようなところは閉鎖を命じました。直接の汚染のほかに乾燥した排泄物からの芽萌が空中を舞ってダクトや換気口から入り露出した食物に付き病気を移します。毎年、数千のサルモネラ菌による食中毒の感染源はこれです。
排泄物塵の吸引
鳥の排泄物や鳥に汚染された表土が乾燥したりかき混ぜられたりして、微細な塵になって空中に浮遊します。これらの浮遊物には休眠状態のカビやバクテリアが含まれています。これらが吸い込まれると、暖かく湿った肺の粘膜で感染菌は増殖します。この種の感染の一般的な症状はインフルエンザです。咳が出て熱があがり、呼吸が苦しくなり、全身の倦怠感などが2〜4日も続く。殆どの場合、人間の身体の防衛機構が症状が出始める前から侵入者を押さえ込みます。しかし、時として重症になり、長期間療養したり、死に至る事さえ有ります。体内真菌感染症に対する有効な医療が確立されていないのでなす術がありません。ノースリッジ(米国カリフォルニア州)地震の直後数千人がインフルエンザににた呼吸器症状に見舞われました。この症状は渓谷熱と呼ばれましたが原因は地震によって舞い上がったヒストプラズマの萌芽や真菌類が多く含まれた粉塵を呼吸したからだと言われています。
糞便への直接接触
労働者や住人が傷口や切り傷に糞便の粉塵や糞をつけてしまうと感染します。鳥の糞に覆われた古くさびてとがった針金の棚のような物を扱う時に起こりがちです。傷は赤くはれ化膿します。治療するのに抗生物質が必要なときもあります。血液への感染 (敗血症)や体内感染が起こる場合もあり、重症や死に至る場合もあります。鳥の居場所の清掃や防鳥機具の設置には適切な防護と注意が常に欠かせません。 万一怪我をしたり切ってしまったときは徹底的に洗い消毒をして殺菌した包帯を巻き、感染をふせがなければなりません。
寄生虫関係
害鳥はダニ、毛ダニ、ノミやその他の外部寄生虫を宿しています。寄生虫は感染した動物に噛み付いた時に細菌をその動物から受け、次の動物に噛み付く時に細菌を移します。寄生虫が宿主から血を吸うときに唾液を注入するのです。40種類以上の寄生虫が鳥や巣、その他鳥類が集まる所に居る事が知られています。鳥達は数百のウィルスや病原菌の移動の仲介をしています。ペスト、脳炎、水疱瘡及び髄膜炎などの病気も含まれています。こういった寄生虫の駆除も害鳥防除の重要な一環です。皮肉なことに、寄生虫の状況は鳥害の防除が設置されるとむしろ悪化します。寄生虫が完全に駆除されない限り、鳥が排除されると、宿主を失ったダニやノミは新しい宿主を住人に求めるからです。適切な害鳥防除は常に、寄生虫の駆除も含んでいます。
保健の観点からの害鳥の扱い方
厄介な鳥が病原菌の移動の仲立ちをする方法に関する私どもの知識を活用して害鳥のはびこりの処理の仕方のガイドラインを作成しました。
1番目に最も重要な事は、害鳥の問題は怒ったりせず、沈着に取り扱うこと。健康を損なうかどうか評価する時は次の点を調べます。糞や巣材が吸気口の内側にないか、鳥が食品や飲料の製造設備の近くにいないか、または大量の糞が閉鎖された中にないか。こういう場合は病気が拡散される状態です。公園のベンチの周りに鳩がいてもパニックにはなりませんが、レストランの屋根やダクトに鳩が数十羽いるときは深刻な健康被害につながる恐れがありますので直ちに行動が必要です。
2番目に鳥害防除専門家でも自分で防鳥製品を設置する場合、適切な予防措置を講じなければなりません。防護服、ゴーグル、マスクなどを鳥の居場所を掃除する時には使用して下さい。特に陽光の差し込まない、閉じられた空間に大量の糞や巣材がある場合などです。
最後に鳥を排除するだけでは不十分です。すべての外部寄生虫を駆除する事、場所を完全に消毒する事が肝要です。



鳥害防除製品
バードフライトSS
バードフライトスパイクス®
バードコイル®
バードワイヤー®
ダディーロングレッグス®
ステルスネット®
耐炎ステルスネット®
バードショック™
バードオフジェル
バットコーン®(準備中)
バードスライド™ (準備中)
鳥害防除の必要性
鳥害に起因する病気
バードプレッシャー™
鳥害頻発箇所
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